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4435件発給、上海過半数、7―9月中国個人観光ビザ(09.10.11日号)

2009年10月9日
編集部

 今年7月1日に中国の個人観光ビザ制度が創設され、7―9月までの3カ月間のビザ発給件数は4435件に上った。  外務省によると、月別のビザ発給件数は7月が1033件、8月が1294件、9月が2108件と順調に伸びている。

 また、3つの在外公館別にみると、北京は1346件、上海は2390件、広州は699件。上海が半数を超えていることについて、日本政府観光局(JNTO)海外プロモーション部の平田真幸部長は、個人観光取扱い指定旅行会社が上海は33社、北京は10社、広州は5社と圧倒的に多い点を指摘。「JNTOとしても、北京や広州の指定旅行会社を拡大するよう北京観光宣伝事務所などを通じて働きかけていきたい」と話す。

 観光庁の調査によると、中国の個人観光客は東京や北海道への訪問率が高い。理由としては、東京は公共交通機関の利便性が高く、ショッピングやグルメなどのソフト面の充実、さらに箱根など近郊のレジャー施設や温泉に恵まれていることをあげる。一方、北海道は中国の大都市にはない大自然を楽しめるリゾート地として人気を集めている。

 中国の訪日観光市場は09年4月までは順調に推移していたが、日本国内での新型インフルエンザ流行の影響によって5月以降減少に転じた。6月は前年同月比40・2%減、観光客に限ると同66・7%減と大幅な減少とを記録したものの、8月には同17・3%増と再び増加している。

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