エクスペディアが兵庫県と初の協定、インバウンド事業を支援
2018年4月5日(木) 配信
エクスペディアグループはこのほど、兵庫県と観光・地域活性化連携協定を結んだ。同社が日本の都道府県と協定するのは初めてとなる。県下の観光PRや同社の持つ世界水準のマーケティングデータなどを提供。地域経済の活性化やインバウンドの取り込みなどを支援する。県は減少が予想される国内旅行者数を、堅調な伸びが続くインバウンド需要でカバーしたい考え。
今回で同社は県の公式アドバイザーとなる。グループ内の複数ブランドに特設ページを設け、マーケティングキャンペーンを展開していく。観光協会の多言語サイトに、グループ内の検索・予約機能も設置する。
このほか、インバウンドセミナーを定期的に開き、実用的なガイダンスを行う。これまで日本人向けだったサービスなどを、世界水準にまで引き上げていく。
みずほ総合研究所によると、県の日本人延べ宿泊者数は2016~20年で約30万人減少すると予想している。一方で、同じ期間で外国人延べ宿泊者数は71万人増えるという。旺盛なインバウンド需要の取り込みを次の一手とし、地域経済をテコ入れする。
エクスペディアホールディングス代表のマイケル・ダイクス氏は、今回の協定について「兵庫県は外国人旅行者が旅行先に求める条件をすべて満たしている。我われの技術力やノウハウ、グローバルネットワークを活用して、世界に向け存在感を高めてもらえれば」と意気込みを語った。