“ゆとり旅”を強調、北海道が東京でプレゼン
北海道観光振興機構は10月21日、東京都内のホテルで「ゆとりツーリズム北海道」観光プレゼンテーションを開いた。道内各観光団体によるPRのほかに、JR北海道の商品説明会も行われた。
「ゆとりツーリズム北海道」は、一地域に滞在し、ウォーキングや森林浴、陶芸、乗馬などを楽しみながら心と体を癒す、ちょっと贅沢な大人の旅を提案する。
あいさつに立った大和田勲専務理事は「従来の周遊型に代わり、のんびりと食や天然温泉、地域の人との交流などを通して本物の癒しを追求する」と、今後の道内旅行の方向性を語った。この後、道内4地域の「ゆとり旅・モデルコース2010」のプレゼンが行われた。
登別や洞爺湖を中心とする「しらおいのアイヌ文化とそうべつの火山の歴史を体感する 健康街道まなび旅」は、国の重要無形民俗文化財に指定されたアイヌ古式舞踊などの体験や料理で、アイヌの伝統文化を学びながら自然とも触れ合う。白老では、幕末期に北方警備にあたる武士たちが過ごしたという仙台藩白老元陣屋なども巡る。
釧路や根室を中心とした「北太平洋シーサイドラインをローカル線で巡るゆとりの旅」は、釧路湿原や海岸線、牧草地などをのんびり巡る。イングランド生まれのフットパス(自然歩道)「厚床パス」は、広大な牧草地を巡る全長10・5キロのコース。ルートマップ片手に開拓期の名残や自然を楽しめる。
このほか、奥尻と函館、千歳と道央など2モデルが紹介された。