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1、2月の旅行収支は3500億円の黒字 (国際収支統計・速報)

2018年4月10日(火) 配信

旅行分野の収支が好調だ。国際収支統計(速報、財務省)によると、2018年1、2月の旅行収支は3570億円。昨年同期と比べ約50%の増加で、4年連続の黒字となった。なお、爆買いが世間をにぎわした2015年同期の収支は890億円だった。爆買いの収束が叫ばれるなか、観光客による消費額は依然無視できない結果となった。

 日本政府観光局(JNTO、清野智理事長)によると、2月の東アジア(韓国・中国・台湾・香港)からの外客推計値は200万人と全体の8割を占める。近年、中国人観光客の長期滞在化が進んでおり、モノからコトへとお金を使う対象も変化しつつある。体験型への関心は欧米豪市場が顕著と言われるものの、今後は全方位に対してアピールする必要も出てくる。インバウンド2割を占める新興市場(東アジア以外)からの来訪者・消費増を狙いつつ、主要市場の需要創出にも注力したい。

 受取額についても6840億円(1、2月合計)と直近の6年間では過去最高額となった。

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