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全旅連 厚生委員会“ここまでやろう”で予防を、新型インフルのマニュアル作成

2009年11月11日
編集部

 全国旅館生活衛生同業組合連合会の厚生委員会(野澤幸司委員長)はこのほど、旅館・ホテルの新型インフルエンザの対応マニュアルとして「ここまでやろう新型インフルエンザ予防・対策」を作成。日常の感染予防対策から発生時の対応などを掲載し、会員への周知をはかっている。

 マニュアルは、まず新型インフルエンザの感染経路が飛沫・接触感染であることや、症状は季節性インフルエンザと同程度などの特徴を紹介。日常生活のなかの感染予防対策として「手洗い」「手指消毒」「うがい」「マスク」「教育」「健康管理」をあげた。とくに、多くの病原体が手を介するため、手指衛生は最も重要な手段として、洗い方と消毒の方法を図を用い分かりやすく解説。また、従業員の個人衛生として「外出時は人ごみを避ける」「発熱(37・5度以上)がある場合や家族に感染者が出た場合はなるべく出勤を自粛」など具体的な健康管理方法も紹介した。

 一方、発生時の環境衛生管理として物品・環境の清掃はマスクとゴーグル、手袋、消毒液などを用意のうえで、(1)トイレ(2)ドアノブ(3)手すり(4)床(5)たたみ(6)テーブル――の6カ所をポイントとした。さらに、宿泊客が症状を訴えた場合に取るべき行動なども指示。従業員が宿泊客の部屋を訪ねる際に、「マスクを着用することについて理解を求める一言が重要」と細かな配慮まで紹介した。また、あらかじめ客室やフロントに「手洗い、うがいの励行」などを記載した確認書を掲示することや、宿泊客へ健康チェックシートへの記入を促すことも予防対策につながるとしている。

 問い合わせ=全旅連 電話03(3263)4428。URL(http://www.yadonet.ne.jp/influenza/)。

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