トリップアド 宿泊施設向けに新たな広告枠を導入 見込み客を獲得へ
2018年4月12日(木) 配信
トリップアドバイザーはこのほど、宿泊施設向けの新たな広告方法「スポンサー提供枠(英:Sponsored Placements)」の正式導入を発表した。旅行者が同サイトを通じて予約を検討する際に、露出度の高い広告を打つことで見込み客を獲得しやすくする。
最近の「購入までの過程」調査*¹によると、世界中のオンライン旅行購入者の60%がホテルを予約する前に同サイトを利用した。「トリップアドバイザーは旅行の予約前に最もよく利用されるサイトで、重要なマーケティングプラットフォームになっている」(同社)。施設の写真などを見て決めるように、口コミを見て施設を選ぶことが旅行者に浸透している。
今回の導入に先立ち、ベータ版を3カ月間提供した。1万軒を超える施設オーナーがスポンサー提供枠を利用し「5500を超える旅行先で幾千件ものセルフサービス広告が掲載された」(同社)と自信をみせる。実際に導入したホテルからは、40日間で直接予約が20%増えたとの報告があった。
スポンサー提供枠は、月額のクリック単価予算を3つのオプションから選べる。施設のオーナーは予算の上限を設定でき、近日中には予算額を自由に設定できる機能を導入予定だという。スポンサー提供枠によるセルフサービス広告は自動的に表示される。対象は、該当地域に関連する宿泊施設を検索する確度の高い見込み客。セルフサービス広告が獲得したクリック数に対してのみ、課金していく仕組みだ。
同社のB2Bプロダクト&マーケティング、バイスプレジデントを務めるマーティン・ヴァードンロー(Martin Verdon-Roe)氏は、「旅行者が旅の計画や予約をするとき、トリップアドバイザーはインスピレーションを与え、購入、および決定の段階で影響力のある役割を果たす。このことを踏まえ、弊社では購入までの過程のこの重要な段階で、宿泊施設のオーナーが見込み客にアピールできるようスポンサー提供枠を開発した」とコメントした。
スポンサー提供枠:
*1:コムスコアによる世界における購入までの過程調査(トリップアドバイザーが委託、 2017年)