12年度までの数値目標設定へ、3カ年の観光戦略を策定(四国ツーリズム創造機構)
「四国はひとつ」をイメージ、ロゴマークとキャッチコピーを発表 四国ツーリズム創造機構(梅原利之会長)は3月26日、高松市内のホテルで理事会を開き、10年度から3カ年間の「四国観光交流戦略」を決定。統一のロゴマークとキャッチコピーを発表した。
同機構は昨年7月に四国4県と民間企業・団体が参画する広域観光組織として発足し、高松市内に事業推進本部を設置。4県とJR四国、航空会社、旅行会社などがスタッフを派遣し、国内外からの観光客誘致に取り組んでいる。
観光戦略では四国の社会・経済・文化の発展にとって、観光が重要な役割を果たすテーマと位置づけ、「四国がひとつ」になって「お遍路」「歴史」「食」などの魅力を生かした観光交流人口の拡大に取り組むことの重要性を強調する。
策定にあたっては過去のキャンペーン、広報宣伝、インバウンド施策などの実績と効果の評価を行い、国内、海外客の延べ宿泊者数が全国10地域で最低水準という観光の課題も踏まえ、重点着地エリアの設定や12年度までの具体的な数値目標、東アジアや欧米市場へのインバウンド強化を柱に「選択と集中」で取り組むことを明記した。
数値目標は四国外から観光で訪れる延べ宿泊者数を、09年度が257万人となった場合15%(約40万人)増、海外観光客は同30%(約1万人)増に設定した。
目標実現に向け首都圏を中心に中部、関西の大都市圏に向けた誘客戦略を展開し、インバウンドでは東アジア・欧米にプロモーションを実施。四国の魅力を高める戦略として、観光素材の開発や2次交通の充実、利便性の向上をはかる。
重点着地では四万十・足摺・宇和島の「四国西南部」エリアを売り込み、滞在期間の拡大と四国全体への波及を目指す。
なお、ロゴマークは四国の形と人と人、心と心を結ぶ「水引」をモチーフにしてデザイン。キャッチコピーの「しあわせぐるり、しこくるり」は、幸せな気分になれる四国と「四国はひとつ」のイメージを表現している。