渋谷にコワーキングスペース併設の結婚式場オープン(エスクリ)
2018年5月1日(火) 配信
挙式・披露宴の企画・運営を手掛けるエスクリ(渋谷守浩社長、東京都港区)はこのほど、東京・渋谷に新たな直営結婚式場「LAGUNAVEIL ATELIER(ラグナヴェールアトリエ)渋谷」をオープンした。平日など施設の有効活用として、式場の一部施設を女性専用のコワーキングスペース「la billage(ラ・ビレッジ)として運用する。業界初の試み。MJE(大知昌幸社長)と提携して展開する。
4月23日(月)に開いた会見で、渋谷社長は矢野経済研究所の「ブライダル市場に関する調査2018」から、国内の16年の挙式披露宴・披露パーティー市場規模は事業者売上ベースで前年比0・6%減の1兆4080億円、17年は同0・9%減の1兆3960億円(見込み)、18年の予測も同0・6%減の1兆3880億円と緩やかな下降傾向にあると紹介。
一方で、婚礼業界はガリバー企業がいないのが特徴で、1位でも全体のシェアは4%ほどという。渋谷社長は「我われは業界4位だが、考え方で攻めようはある」と自信を見せる。少子高齢化やニーズの多様化で市場は縮小傾向だが、「結婚の際に何もしないカップルは15%に過ぎない。トップ10社の努力次第ではまだまだ伸びていく業界だと考えている」と語った。
同社は創業以来、右肩上がりを続けており、その独創性で群を抜いている。過去にはオフィスビル内に式場を設けたほか、ゲームや有名キャラクターなどとのコラボレーションが得意だ。式場の立地は駅から徒歩約5分という好アクセスにこだわっている。
今回はこれまでにない「アトリエ(工房)」をコンセプトに据えたバンケットが特徴。「2人の人生を彩る、創作に溢れた結婚式を」をテーマに、多様なニーズに応えられる自由度の高い式場になっている。むき出しの天井や広いオープンキッチン、3面のスクリーン設置、緑溢れるチャペルなどを備える。これまで渋谷は結婚式を挙げるまちとしては馴染みがないが、「100年に一度の再開発が進むなか、トレンドの発信地である渋谷でブライダルの新たな価値を発信していきたい」(渋谷社長)と意気込んだ。業界初のコワーキングスペースを併設することについては、「シェアリングエコノミーの最先端として女性の働き方改革にも応えていきたい」と語った。
□新たなコーポレートアイデンティティ作成
創業15年を迎えブランディングを一新。ブライダルを中心にしながら、結婚だけではなく人生の彩りを作る企業を目指し、命に寄り添い末長く共に育つという「愛の輪廻」をテーマに、新たなコーポレートアイデンティティを作成した。
同日は音楽やファッション業界などさまざまな広告や空間演出などを手掛け、同プロモーションにも参画した森本千絵さんが登壇。ロゴに込めた想いなどを語った。