協定会員とともに進化を、(協)新旅協 創立10周年祝う
協同組合新潟県旅行業協会(青木利道理事長、104会員)は5月18日、新潟市の新潟グランドホテルで創立10周年記念式典を行った。
協同組合新旅協は2000年6月に設立。青木理事長は式典で「設立時は80会員だったが、104会員まで拡大した。我われの事業パートナーである217施設の協定会員連盟がさらに拡大するように、双方にとってプラスとなるような事業を展開し、進化していきたい」と力強く語った。
第2種の旅行業登録を取得している協同組合は、インターネットを利用した企画旅行に関する流通システムを構築。募集型企画旅行や宿泊プランの掲載・販売のほか、統一クーポンの発券・精算、組合員のホームページ開設支援なども可能。今後は組合員からは募集型企画旅行の掲載、協定会員連盟には宿泊プランの掲載を求めながら、一般消費者への販売力強化をはかっていく。また、着地型旅行(地旅)の開発も重点的に取り組んでいく考え。
青木理事長は、「今年4月に青森市内で開かれた国内観光活性化フォーラムで、我われ会員の新潟県燕市の産業観光が第2回地旅大賞の優秀賞を受賞した」と報告。「造成した地旅を誰に、どのように発信し、運用していくかが今後の課題」と語った。
創立10周年記念講演会「どうなる日本~提言!企業・地域再生に向けて」には、元フジテレビキャスターで国際医療福祉大学院教授、早稲田大学大学院講師の黒岩祐治氏が登壇し、医療観光といった新たなニューツーリズムのヒントとなる事例などを語った。
なお、創立時から協定会員連盟会長を務める小田孝信・加賀屋社長に、青木理事長から感謝状が贈られた。
協同組合の09年度旅行取扱額は新型インフルエンザなどの影響を受け、前年度比16%減の1億8088万円と減少したが、今年1月からは回復傾向にあり、3月単月では同19%増とプラスで推移している。