訪日外国人に熱中症予防呼び掛け、英語版冊子を作成
2018年5月9日(水) 配信
日本気象協会(石川裕己会長)が2013年から推進している「熱中症ゼロへ」プロジェクトは、5月8日(火)から今年度の活動を本格スタートした。今年は訪日外国人を対象とした熱中症の予防啓発が主力テーマ。英語版のリーフレットを作成し、観光案内所などで配布する。
熱中症の正しい知識と対策を多くの人に知ってもらう活動を進めてきた同プロジェクト。本年度、訪日外国人を対象とした熱中症予防啓発を強化する取り組みとして、英語版の折り紙仕掛け付き熱中症予防啓発リーフレットを新たに作成した。
2017年度の訪日外国人旅行者数が過去最高を更新するなか、この先3カ月は平年より暑く、夏の訪れが早い可能性があるという。一方で、同プロジェクトが在留外国人200人を対象に行った「日本の暑さ」に関する調査(2016年)では、全体の79%が日本の夏について「過ごしにくい」と答え、75・5%から「日本で熱中症を経験したことがある」との回答があった。
新リーフレットには、熱中症の応急処置法「涼しい場所に移動する」「体を冷やして体温を下げる」「水分と塩分を補給する」や、緊急時における119番通報の方法などを英語で記載。熱中症の症状や予防対策を紹介する「熱中症ゼロへ」WebサイトのURLと、QRコードを印刷した。また、リーフレットの一部を切り取って、折り紙を楽しめる仕掛けを付け、裏面に兜(かぶと)の折り方を紹介。日本文化に親しみながら、熱中症や対応策について知ることができる内容にした。
リーフレットは自治体などと連携し、宮城県仙台市と東京都台東区・新宿区・大田区、京都府京都市、奈良県奈良市、兵庫県神戸市、沖縄県那覇市の観光案内所で6月から、東京都内の庭園3カ所で7月から順次配布する予定。
なお、3カ所の庭園では7、8月に和傘の無料貸し出しも実施。日本ならではの暑さ対策として、和傘で直射日光を防ぐ体験をしてもらう。
【リーフレットの配布予定場所】(5月8日時点)
〈 観光案内施設〉
・仙台市観光情報センター(宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 JR仙台駅2Fびゅうプラザ内)
・仙台ツーリストインフォメーションデスク(宮城県仙台市青葉区一番町3-2-17 藤崎本館 1階)
・秋保温泉郷観光案内所(宮城県仙台市太白区秋保町湯元字寺田原40-7 秋保・里センター内)
・浅草文化観光センター(東京都台東区雷門2-18-9)
・新宿観光案内所(東京都新宿区新宿3-37-2)
・大田区観光情報センター(東京都大田区蒲田4-50-11 ウィングキッチン京急蒲田中2階)
・京都総合観光案内所(京都府京都市下京区 烏丸通塩小路下る 京都駅ビル)
・奈良市総合観光案内所(奈良県奈良市三条本町1082)
・近鉄奈良駅総合観光案内所(奈良県奈良市東向中町28 近鉄奈良駅ビル1F)
・奈良市観光センター(奈良県奈良市上三条町23-4)
・神戸市総合インフォメーションセンター(兵庫県神戸市中央区雲井通8丁目JR三ノ宮駅東口南側)
・新神戸駅観光案内所(兵庫県神戸市中央区加納町1-3-1 JR新神戸駅構内、改札前)
・北野観光案内所(兵庫県神戸市中央区北野町3-10-20)
・那覇市観光案内所(沖縄県那覇市牧志3-2-10 てんぶす那覇1階)
〈庭園〉
・ホテル椿山荘東京 庭園(東京都文京区関口2-10-8)
・文京区立 肥後細川庭園(東京都文京区目白台1-1-22)
・豊島区立 目白庭園(東京都豊島区目白3-20-18)