test

美しいまちなみ賞、大賞に金山町と倉敷市

2010年6月21日
編集部

 2010年度の都市景観大賞「美しいまちなみ賞」(都市景観の日実行委員会主催)がこのほど決まったが、最高賞にあたる大賞(国土交通大臣賞)には金山町金山地区(山形県金山町)と倉敷市倉敷美観地区(岡山県倉敷市)の2地区が選ばれた。このほか優秀賞には南木曽町妻籠地区(長野県南木曽町)など4地区、特別賞には葛飾区葛飾柴又帝釈天参道周辺地区(東京都葛飾区)など2地区がそれぞれ選定された。

「優秀賞に南木曽町など、特別賞など合わせて8地区選定」

 同賞はNPOなどのまちづくり組織と行政が協力して、ハードとソフトの両面を含めて美しい街並みの形成に取り組んでいる地区を表彰するもので、2001年度に創設された。表彰は6月1日に東京で開かれた「日本の景観とまちづくりを考える全国大会」で行われた。

 金山地区は〝金山杉〟の産地で知られる町の中心部に位置し、江戸時代に羽州街道の宿場町として栄えたところ。取り組みは1960年代の「全町美化運動」から始まり、83年の「街並景観づくり100年運動」を基本にHOPE計画、景観条例・景観形成基準の制定、景観助成制度の創設などにより、「金山式住宅」の街並み整備を行ってきた。こうした全町あげた景観形成の取り組みを評価した。

 また、町民の定住意識が周辺の市町村に比べて高いことから、「景観形成の効果が新たな段階にまで至ってきているという点」が高く評価できるとしている。

 一方、倉敷市倉敷美観地区は江戸期以来の歴史的な町並み景観が保全され、年間300万人以上の観光客が訪れる県内有数の観光地。1979年に重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、これを機に歴史的建造物の修理・景修に対する助成、建築基準法の緩和、固定資産税の減免などが積極的に行われた。「倉敷町家トラスト」などのまちづくり組織も設立され活動も活発だ。

 講評では保存された古民家の再利用方法が洗練され、創造的であるとするとともに、町づくりの活動の担い手がいずれも市民または後継者が多いことから、「財産の再投資運用によるライフスタイルの発展継承という点で、都市文化の再生産システムがうまく機能している」と高く評価している。

 優秀賞と特別賞は次の通り。

【優秀賞】
函館市都市景観形成地区(北海道函館市)▽会津若松市七日町通り地区(福島県会津若松市)▽横浜市中区山手町地区(神奈川県横浜市)▽南木曽町妻籠地区

【特別賞】
葛飾区葛飾柴又帝釈天参道周辺地区▽金沢市武蔵ヶ辻第四地区(石川県金沢市)

いいね・フォローして最新記事をチェック

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。