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個人旅行拡大推進の年に、中連協 新会長に山崎氏

2010年7月1日
編集部

 中華人民共和国訪日団体観光客受入旅行会社連絡協議会(中連協、山崎道徳会長代行、212会員)は6月8日、東京都内で第11回通常総会を開いた。山崎会長代行は7月から中国人向け観光ビザの発行条件が大幅に緩和され、中国指定旅行会社や、発給地域も拡大されることをあげ、「中国の旅行会社の情報提供など、我われの活動も強化していかなければならない。積極的な予算組も行った。今年は中国人個人旅行拡大を推進していく年にしよう」とあいさつ。今後の重点的な取り組みとして、中国指定旅行会社との速やかな関係拡大、煩雑な個人旅行の手続きの簡素化、団体旅行における自由行動の制限緩和――の3点をあげた。

 とくに個人旅行の手続きについては、団体と同じくらい手間がかかり、中国指定旅行会社からの不満の声も多いという。また、日本の受け入れ側旅行会社も帰国の報告に関する諸手続きがあるなど、改善をはかるべき課題は多い。山崎会長代行は「中国指定旅行会社やお客様の声を真摯に受け止め、直接観光庁に報告し、改善の努力を続けたい」と話した。

 これについては中国国家観光局の范巨レイ主席代表も「一部国内メディアでは自分でビザ申請し、自由に行き来ができる『自由行』と報道されている。煩雑な手続きを考えると利益にならないと現地旅行会社の抵抗も強い。場合によっては逆効果。中身がどうなのか、もっと説明すべき」と危惧を示した。

 10年度の主な事業計画は、関係諸機関への要望書の提出、中国での研修旅行の実施、マーケット情報の会員向けセミナー、研修会などの実施、トラベルマーケット出展への協力。そのほか、ホームページ改定も行う。

 役員選任では、山崎道徳会長代行(JTBグループ本社執行役員・グローバル事業本部長)が会長に選任された。また、昨年7月から個人観光ビザの自由化が始まったことに伴い、協会名から団体を削除するとともに、規約のなかの団体にかかわる文言を変更する。

 副会長以下の役員は次の各氏。

【副会長】
土屋雅彦(日本旅行・VJC訪日推進室担当部長)

【幹事】
是川清人(中国巨龍旅行社・部長)▽吉野一男(ニュージャパントラベル・代表取締役会長)▽後藤順(近畿日本ツーリスト・中国・アジアセンター・センター長)

【監事】
足立成雄(トップツアー・経営管理本部経営企画部インバウンド推進部長)▽野口英夫(農協観光・旅行事業部国際交流課・課長)

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