新会長に高橋氏「時代の潮流見極め事業」、東北観光推進機構が総会
東北観光推進機構(幕田圭一会長)は6月18日、宮城県仙台市内のホテルで第3回通常総会を開き、みちのく冬祭り創造事業などの今年度事業計画案を承認。幕田会長の東北経済連合会会長の退任を受けて、新会長に高橋宏明東北経済連合会会長を選任した。
今年度の事業計画のうち、新規事業は2007年に実施した海外マーケット調査を再度行い3年間の成果を検証するとともに次期実施計画策定の基礎データとして活用するほか、豪州向けのスキーパンフレット、中国富裕層向けの認知度向上事業などをあげている。
また、旧正月行事を観光資源として育成するために東北冬祭り創造研究会(仮称)を立ち上げ、地域連携に関する提言を実施する。観光セミナーは関西圏、中京圏、九州圏に加え今年度は北海道でも開く。 このほか国内・海外向けのポータルサイトの運営やFIT向け招聘、豪州の旅行会社招聘、タイやロシアなどへのプロモーション、海外からの教育旅行誘致として広州と上海の教育関係者招聘、東北の観光素材を主要テーマにした番組制作などに取り組む。
幕田会長は「昨年度は08年に3カ年計画で策定した中期実施計画の2年目ということで東北観光の認知度向上を重点課題として取り組んだほか、海外PRで香港や台湾など東アジアを中心にプロモーションを行った」と述べた。退任にあたって「東北各県が一致団結して東北観光の振興に努力し、東北の観光産業振興と経済の発展に寄与することを心に抱いていた」と機構への思いを披歴し、「今年は東北新幹線の全線開業もある。高橋新会長のもと一層の事業展開を進めてほしい」とエールを送った。高橋新会長は「観光の振興は東北経済の発展には欠かせないものであり、機構が果たす役割は大きい。幕田会長の築かれた路線をしっかりと受け止め、新たな時代の潮流も見極めながら事業に取り組むのでご協力を」と抱負を語った。