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「産業観光」で連携、観光協会が協定調印(川崎市と米子市)

2010年7月11日
編集部

 工場夜景見学ツアーで話題の神奈川県川崎市観光協会連合会(斎藤文夫会長)と、「大人達の社会見学」と称し地元産業施設を新しい観光の目玉として売り込む鳥取県米子市観光協会(杵村善久会長)は6月25日、川崎市内のホテルで「産業観光に関する協定書」を交わした。相互の交流を進め、取り組みの発展につなげる。

 川崎市観光協会連合会事務局の亀山安之次長が、米子市観光協会の「首都圏観光大使」としても活躍していることが縁で、今回の連携が実現した。

 協定の調印に先立ち、米子市観光協会の宇田川英二副会長ら11人は、JFEスチールや川崎マリエン、工場夜景などを視察。「京浜工業地帯に観光のイメージはなかったが、参考になる取り組みも多い」(宇田川副会長)と実感した。

 川崎市には産業文化財から実際に稼動している工場まで、多くの企業が立地する。市では07年からホームページを開設し、「スタディー・ツーリズム」として広報に力を入れている。なかでも工場夜景の見学は、はとバスの定期観光コースに採用されるなど話題を集めている。

 一方の米子市も07年から、王子製紙米子工場や米子市水道局、サントリー天然水のブナの森工場などで工場見学を行い、名水の街をアピールしている。旅行商品としても採用されるなか、昨年度末までに73件、約2千人の参加があった。

 調印後開かれた交流会では、川崎市の斎藤会長が館長を務める「川崎・砂子の里資料館」が所蔵する六十余州名所図会(歌川広重)の1枚に「伯耆 大野大山遠望」があることから、「これらを米子市美術館で展示できないか」(斎藤会長)と提案があり、早速交流の輪が広がった。

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