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09年参加人口750万人、13年ぶりの増加で定着(オートキャンプ白書2010)

2010年7月21日
編集部

 日本オートキャンプ協会(長谷川純三会長)は7月7日、「オートキャンプ白書2010」の発表会を行った。これによると、09年のオートキャンプの参加人口は、前年比6・4%増の750万人と、08年の705万人から45万人も増加した。1996年の1580万人をピークに下降線を辿ってきたが、13年ぶりに上昇に転じた。「若い女性のアウトドアの参入など、ビギナーキャンパーの参入が大きな特徴」としている。

「若い女性などビギナー参入」

 オートキャンプの参加人数は、05年から700万人台前半で推移していたが、高速道路ETC1千円割引制度や、ガソリン代の安定などが追い風となり、09年は750万人と13年ぶりに上昇に転じた。長谷川会長は「700万人を底に、日本のオートキャンプが国民的レジャーとして定着した証」と分析する。

 09年は9月の「シルバーウイーク」や、台風の接近数が平年の10・8個を下回る8個と比較的穏やかな天候に恵まれたことも大きなプラス要因になった。

 キャンパー動向では、キャンプの経験年数「1年未満」が全体の22・9%を占め、前年比で5ポイント増加した。平均経験年数も6・6年と、08年に比べ0・6ポイント減少し、多くのビギナーキャンパーが参入したことが伺える。

 また、キャンプが「経済的なレジャー」として、テレビ番組や雑誌などの特集で数多く取り上げられたことも、ビギナー増加の大きな要因にあげられる。

 同協会では「アウトドアファッションを中心とした女性専門誌の創刊など、若い女性のアウトドアへの参入が大きな流れ。これら若い女性に向けて、キャンプ場では、宿泊から食事の準備まですべてスタッフが用意するサービスが登場するなど多様な展開が新たに生まれており、マスコミの関心を集めた」とみている。

 キャンパー(活動の中心となっている人、主に世帯主)の年齢構成をみると、30―39歳が46・1%と最も多く、40―49歳が34・1%と30―40歳代が約80%を占め、子育て世代が中心。20―29歳は6・6%で、50―59歳の7・9%には及ばなかった。

 全国のキャンプ場289カ所から回答を得た実態調査では、稼働率は11・6%と08年から1・2ポイント上昇した。平均利用料金(大人2人、子供2人)は、4649円と前年比で4円下がり、わずかずつ上昇していた利用料金がようやく上げどまりの様相を呈している。

 キャンプ用品の市場規模は、同4・0%増の425億円と増加。新規キャンパーの参入により、デイキャンプ、お手軽キャンプ商品の需要が増えたことに加え、テントとタープの接続機能の充実などが全体の需要を押し上げた。

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