長野県産リンゴを海外へ、実現に向けクラウドファンディング開始 日本旅行
2018年5月15日(火) 配信
日本旅行(堀坂明弘社長、東京都中央区)はこのほど、同社が昨年に開業した訪日外国人向け観光農園「NTA Farm(長野県飯山市)」で、長野県産リンゴの輸出に挑戦するため、その資金調達としてクラウドファンディングを行うと発表した。
「NTA Farm」では、長野県飯山市内のリンゴ農園と連携し、訪日外国人向けに農園の企画や運営、プロモーション、リンゴの販売を行っている。農園には英語を話せるガイドが常駐する。訪日外国人が英語でフルーツ狩りを楽しめ、日本の農産物や地域の魅力を体感できるようにした。取り組みを通じ、農業を契機とした地域への来訪機会の拡大や、農産物のブランド化による地域活性化を目指している。
昨年運営を始めた訪日外国人専用の観光農園では、日本を象徴するサクラの花や富士山などの絵柄入リンゴを制作・販売した。来場者からは「お土産に持って帰りたい」と好評を博したという。
同社は「絵柄入リンゴが長野の魅力を直接伝えるツールになるのでは」と考え、今回、輸出への挑戦を決めた。資金調達はクラウドファンディング会社のCAMPFIREで実施する。最低募集金額は25万円。目標金額に達しなければ、実行できないが「実現可能性を高めるため」(同社)と意気込む。募集期間は5月14日から6月9日まで。
「青果物の輸出は長野県北部の雪深い田舎の一農園にとって、とても高いハードルでした。クラウドファンディングでご賛同いただく皆様のお力添えにより、当農園のりんごを海外の消費者に味わってもらう夢が実現できれば」と農園主は期待を寄せる。