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着地型のバリアフリーツアー、介護する人も楽しめる旅へ、神戸、別府の旅行会社が企画

2010年8月1日
編集部

 兵庫県神戸市で5年前から活動するNPO法人「ウイズアス」 (鞍本長利代表)は行政、観光・交通事業者、福祉団体、大学などと連携して神戸ユニバーサルツーリズムを実践。現地でのサポート体制を整え、発地からの介助者同行の経費負担を削減。気軽に神戸観光を楽しめるようにした。

 滞在中のケアを障がい者や高齢者を持つ家族などと打ち合わせ、宿泊施設へ情報提供や必要に応じた入浴、食事の介助人派遣、観光時のリフト付タクシーなどの手配、車イス、吸引器などのレンタル、緊急時の医療サービス、コンシェルジュ、手話通訳などさまざまなサポートを行っている。

 この5月には第2種の旅行業資格も取得。着地だけでなく神戸発のツアーも企画し、伊勢志摩のバリアフリー宿を販売している。さらに北海道、沖縄、熊本などで活動するNPOと連携したツアーも企画。10月には沖縄2泊3日のバリアフリーツアーの発売を予定する。

 鞍本さんは「国の補助事業など活用してユニバーサルツーリズムを進めてきたが、財政的に自立しないと長続きしない。旅行業取得でツアー販売ができれば、収益も見込め全国にUTが拡大できる」と期待を強める。

 一方、大分県別府市で7年前から旅行業(旅行業第2種)を営む企業組合オフィスケイ(栗屋しのぶ代表理事)が、旅行の新分野として乗り出す「着地型バリアフリー旅行商品“別府やさしい旅”の開発と販路開拓事業」が、経産省の補助事業「地域産業資源活用事業計画」に6月17日認定された。

 手話通訳やヘルパー2級資格を持つ組合員が多く、バリアフリー旅行への関心は高かった。認定を受けたことで、今年度から別府温泉のモニターツアーやヘルパー資格を持つトラベルサポーターの養成などを行い、2012年度にバリアフリー事業取扱人数280人、売上4500万円を目指す。

 7月17、18日には全盲と車イス夫婦のモニターツアーも実施し、受け入れの課題を学習。今後3回のツアーを実施し、11月からはトラベルサポーターの講座もスタートさせる。栗屋さんは「別府の温泉を生かした長期滞在やリハビリなどツアーに取り入れたい」と意欲を燃やす。

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