JALと楽天が提携、年間50万人、300億円目指す
日本航空(JAL、大西賢社長)、JALツアーズ(大西誠社長)、楽天(三木谷浩史会長兼社長)の3社は9月1日、JALビル(東京都品川区)で会見を開き、3社が業務提携を結び、JAL国内線航空券と楽天トラベルがオンラインで提供する国内宿泊施設を自由に組み合わせたダイナミックパッケージ商品「JAL楽パック」の販売を、9月1日から「楽天トラベル」のサイトで開始することを発表した。
JALの藤田直志旅客営業本部長は「JALは96年に国内初となるネット予約を開始し、ネットには無限の可能性を感じている。幅広い会員を持つ楽天トラベルと協力し、双方ともに顧客価値向上に努めていきたい」と語った。
JALツアーズの大西社長は「商品の企画・実施はJALツアーズが行うので、多様化する旅行者ニーズに応えながら、商品品質の維持と顧客満足度の向上に注力していきたい」と意気込みを述べた。
楽天トラベルの岡武公士社長は「宿泊施設にとっては販売拡大、旅行者には商品の選択肢が増えるチャンス。これまで蓄積してきたダイナミックパッケージのノウハウを生かしたい」と話した。
また、ANAと同様にJALとも合弁会社設立を視野に入れているかの質問に対しては、「良い商品を提供するのが第一で、合弁会社は今のところ考えていない」と否定的に述べた。
「JAL楽パック」ではJALの国内線1日約900便の航空券と、楽天トラベルがオンラインで提供する国内宿泊施設約2万軒を自由に組み合わせられる。JALツアーズが商品の企画・実施をし、予約・販売は楽天トラベルのサイトで行う。
予約は出発の180日前から3日前まで可能。最大6人まで往復計6区間の予約ができ、手軽に上質なくつろぎを味わえる「クラスJ」の予約もできる。
オープニングキャンペーンとして、クラスJの1予約につき、1人の往復クラスJ利用分4千円をポイントバックするキャンペーンも実施。
5年後の15年の年間目標として、出発人数50万人、予約流通額300億円を目指すという。