宿泊旅行実施率60・3%と減少(JRC)
じゃらんリサーチセンター(JRC)の「じゃらん宿泊調査2010」によると、宿泊旅行実施率は前年比3ポイント減の60・3%と大幅に減少。性・年代別に旅行実施率をみると、最も下げ幅が大きかったのは50―79歳代で3・3ポイント減少し61・6%。各層で軒並み大きく減少するなか、20―34歳代女性が1・8ポイント減の65%、35―49歳女性が0・9ポイント減の57・8%と減少幅は小さかった。
宿泊旅行者数は5819万人、延べ宿泊数は2億6778万泊と05年の調査開始以来最低となった。年間平均旅行回数は2・79回、1回当たり平均宿泊日数は1・65泊と前年比でほぼ横ばい。高速1千円化、シルバーウイークは旅行需要を高めたが、長引く不況感で相殺され、市場全体では縮小傾向となった。
国内旅行費用は総額で、3300円減の4万7300円、宿泊・交通費は2500円減の3万3千円、現地小遣いは900円減の1万7千円。旅行ニーズは「安・近」へ流れ、宿泊費の減少が目立った。
テーマ別に旅行先を評価する都道府県別魅力度ランキングは、「そう思う」から「そう思わない」までの5段階評価から選択してもらい、「そう思う」「ややそう思う」の割合の多い順にランキングした。
「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」の全体平均は56・0点。1位は高知県(80・8点)。以下、香川県(74・6点)、沖縄県(71・2点)。
「魅力のある特産品や土産物が多かった」の全体平均は44・9点。1位が沖縄県(67・7点)、2位が京都府(65・7点)、3位が高知県(61・0点)。
「大人が楽しめるスポットや施設が多かった」の全体平均は43・0点。1位が京都府の63・5点。以下、沖縄県の57・3点、千葉県の55・7点と続く。