JALが2020年夏に観光農園オープンへ、和郷と共同出資会社設立
2018年5月22日(火) 配信
日本航空(JAL、赤坂祐二社長)と和郷(木内博一社長、千葉県香取市)は5月21日(月)、共同出資会社「JAL Agriport株式会社」(JALアグリポート、鎌形晶夫代表〈JAL出向者・千葉県香取市出身〉)を設立して農業事業へ参入すると発表した。千葉県成田市で体験型観光農園を運営するほか、プライベートブランド商品の販売などを展開する。観光農園は2020年夏にオープン予定。
JALアグリポートは千葉県成田市に、いちごやさつまいもなどの収穫体験や食事を楽しめる体験型農園施設を開園する。近郊の住民や、成田空港を利用する国内外の旅客に訪れてもらえる仕組みを構築。2020年に向けて増加が予想される外国人観光客のアクティビティの一つを担いたい考え。また、 JAL アグリポートをはじめ、千葉県各地で栽培した農産品を用いたプライベートブランド商品の開発・販売のほか、千葉県の農産品を販売。将来的には、成田市が2020年の開場を目指し、成田空港に隣接して整備を進める新生成田市場との連携を視野に展開。地域の逸品を世界に発信していく。
新会社は「インバウンド」や「観光」「農業の6次産業化」など日本の課題に取り組み、地元・空港・航空会社の3者の新たな関係性を生み出すことを目指す。国内外のネットワークを有するJALと、農業に関する知見・ノウハウを有する和郷は両社の強みを生かし、日本の高品質な農産品を世界にアピールしてファンを増やすことで、世界の「ひと」と日本の「もの」を結ぶ。中長期的な目標としては7~10年後に成田空港モデルをプラットフォーム化し、世界展開したいと意気込む。