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「ピンクリボンのお宿シンポジウム」、佐賀県・嬉野温泉で開催 (ピンクリボンのお宿ネットワーク)

2018年5月22日
編集部:謝 谷楓

2018年5月22日(火) 配信

ピンクリボンのお宿 in 嬉野のようす

ピンクリボンのお宿ネットワーク(会長=畠ひで子・匠のこころ吉川屋女将、事務局=旅行新聞新社)は5月22日(火)、茶心の宿 和楽園(佐賀県・嬉野温泉)で「ピンクリボンのお宿シンポジウムin嬉野」を開いた。CSRプロジェクト代表理事の桜井なおみ氏と山崎まゆみ氏による講演のほか、嬉野温泉旅館組合おかみの会会長(大村屋おかみ)の北川節子氏による会員活動報告も行われた。後日、本紙にて詳細を掲載する予定。

あいさつする、佐賀県の川久保部長

 来賓として、佐賀県健康福祉部の川久保三起子部長と佐野市の村上大祐市長、嬉野温泉観光協会の池田榮一会長、嬉野温泉旅館組合の下田高嘉理事長が出席した。佐賀県の川久保部長は、「ピンクリボンのお宿ネットワークがさらにひろがり、充実していくことを期待している」と激励した。村上市長は、「嬉野市はこれまでも、人にやさしい街づくりをおこなってきた。女将の会では北川節子さんを中心に、啓発活動も行っている。これからも、乳がん罹患者・患者の皆様はじめ、来訪者の方々にとって優しいまちでありたい」と語った。

あいさつする、嬉野市の村上市長

 CSRプロジェクトの桜井なおみ代表理事は基調講演で、女性のライフサイクルと病気をテーマに、がん罹患後の治療スタイルや心構えについて、具体例を交え詳しく説明した。「がんだと分かったあと、焦らないことが一番大切。厚生労働省やがんセンターなど、信頼できる情報元を見つけることが必要になる」と強調した。

CSRプロジェクトの桜井代表理事

 嬉野温泉旅館組合おかみの会・北川節子会長は、15年にも及ぶ乳がんに関連する情報発信「ほっとマンマ・イン嬉野」について説明。これまで招いた講師や講演テーマを紹介した。「今後も、各宿が連携し、勉強しながら、それぞれの宿を発展させていきたい」という。

 VISIT JAPAN大使(観光庁任命)も務める、温泉エッセイストの山崎まゆみ氏は「みんなを癒してくれるバリアフリー温泉 バリアレスな宿、ハートフル旅館」をテーマに講演した。自身の活動の原点とともに、これまでの取材で培った知見や全国各地域の旅館での取り組みについて紹介した。「温泉に滞在することを通じ、心と体の傷を癒してほしい」と語るとともに、「旅館のバリアフリー化は、より多くの方の来訪をつくるキッカケになる」と、バリアフリーの大切さを強調した。障害や病などに関係なく、家族皆で訪れることのできる宿の大切さを訴えた。

嬉野温泉旅館組合おかみの会の北川会長
温泉エッセイストの山崎まゆみ氏

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