「国内旅行を盛り上げよう」、金井会長が下期活動発表
海外は「上昇気流に乗る好機」
日本旅行業協会(JATA)は、9月24日に東京都港区の東京ビッグサイトで行った国際観光会議のなかで主催者会見を開き、金井耿会長が下期の活動などについて語った。海外旅行は「上昇気流に乗るチャンス」と上向いているとしたが、国内は「勢いがないので、何とか盛り上げないと」と危機感を表した。
金井会長は、今年1―7月までの海外旅行者が前年同期に比べ、10.8%増と数字を伸ばしていることを示し、「昨年に比べれば兆しが見えている。残りの3カ月間もベースを維持したい」と語った。今年は海外旅行者数2千万人の目標達成年だが、「2千万人は現実には難しい」とし、ビジットワールドキャンペーン(VWC)終了後も「形はどうあれ、進めて行かなければならない」と継続意向を示した。
国内旅行については、横ばいが続く現状に対し、「ウェイトが大きな部分なので、さまざまな取り組みを進めていきたい。展開中の『もう1泊、もう1度(ひとたび)キャンペーン』は、秋向けにグリーンツーリズムで親子の農業体験などを企画している」と語った。また下期は、口蹄疫問題で大きな影響を受けた宮崎県の観光を応援するための事業に注力し、「宮崎にお客様を送りたい」と意気込んだ。
さらに外国人旅行は、会員会社の共同企画商品で受け入れをしやすい体制を整えるとともに、訪日促進地域フォーラムなどを展開していく。