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オンライントラベル事業拡大、「旅くら」の無料提供開始

2010年10月21日
編集部

 NECビッグローブとフォルシアは10月4日、オンライントラベル事業拡大に向けSaaS型の宿泊プラン比較検索サービス「旅くら」(http://www.tabi-kura.com/)の提供を始めた。6月からサービス提供を呼びかけ大手ポータルサイト、旅行・観光・エリア情報サイトなど14サイトで導入が決定した。

 SaaS型とはソフトウェア機能のうちユーザーが必要とするものだけをサービスとして提供し、利用できるようにしたもの。「旅くら」は大手旅行会社が運営する9つの宿泊予約サイト、110万件の国内宿泊プランから横断的な比較・検索が可能な「BIGLOBE旅行」の「宿泊プラン比較検索エンジン」を既存のサイトに簡単に導入できる。導入費用は無料。導入サイトは利用者に宿泊プラン情報を容易に提供できるようになるほか、宿泊に至った場合は手数料を得ることができる。

 「BIGLOBE旅行」は2010年3月からフォルシアが開発する検索プラットフォーム、Spook(スプーク)を活用した宿泊プラン検索サービスを導入。国内宿泊における7月の月間流通総額は前年同月比10倍の6億円に拡大、利用者数は同2・5倍の250万人に拡大しているという。今後、両社は海外宿泊プラン、国内・海外ツアーなど取扱商品を拡大し、2012年度までに「旅くら」を300社への導入、年間流通総額1千億円を目指す。

 今回、導入を決定した14サイトは「@nifty」、「Excite」、「So-net」、岡山県観光連盟、「OUTLET JAPAN」、「Snow  Express」、「イー・ゴルフ」、「Bus―Channel」、「東京観光.com」、「ぱどnavi」、「ぐるめぱど」「キレイぱど」、某旅行関連テレビ番組公式サイト、某製菓会社内サイト。導入の動機は、宿泊客増加による地域活性化、宿泊情報エリアの拡充、社内の出張業務の効率化などさまざまだが、導入コスト・運用費の安さ、導入の早さなどが大きな魅力となっているようだ。

 10月4日、東京都内で行われた会見でNECビッグローブの下島建彦メディアサービス事業部長は「実際に利用者が宿を探す場合、場所はどこでもいい、温泉で貸切風呂がある宿に泊まりたいといったニーズや、とにかくお気に入りの宿に泊まれる日を探したいといったニーズがある。『宿泊プラン比較検索サービス』はこうしたニーズにも対応できる」と説明。「旅は比べて決めるというスタイルが徐々に定着し始めている」と語った。

 フォルシアの屋代浩子社長は先回り検索ができるスプークの「プロアクティブ技術」について「利用者に『該当なし』という無駄なステップを踏ませず、さらに楽しいプランにも気づかせてくれる」と説明した。

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