直通の山陽・九州新幹線、最速列車の名称「みずほ」に
「新大阪―鹿児島中央は3時間45分、熊本は2時間59分」
九州旅客鉄道(JR九州)と西日本旅客鉄道(JR西日本)は10月20日、来年3月12日の九州新幹線(鹿児島ルート)全線開業に合わせ、新大阪―鹿児島中央を直通運転する山陽・九州新幹線最速列車の名称を「みずほ」とすると発表した。日本の美称「瑞穂(みずほ)の国」から命名した。
「みずほ」は途中の停車駅を減らし、新大阪―鹿児島中央を現行に比べ約80分短縮の3時間45分、同―熊本間を約60分短縮して3時間を切る2時間59分で結ぶ。
また博多―鹿児島中央は1時間20分、同―熊本が33分となる。朝夕の時間帯に1日4往復運転する。
新幹線車両はN700系をベースとした8両編成の「さくら」と同じで、停車駅を新神戸、岡山、広島、小倉、博多、熊本に絞り込むことで時間を短縮した。
開業後には山陽・九州新幹線直通列車「みずほ」「さくら」で新大阪―鹿児島中央を1時間に1本程度、九州新幹線「さくら」「つばめ」が、博多―鹿児島中央を1時間に1本程度、同熊本に1時間2本程度運転する。
今後は、新幹線効果を観光面で発揮させるため、目的になる魅力的な観光素材の開発や駅からの2次交通の整備などが求められる。