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温度差発電を公開、「環境にやさしい熱海」へ

2010年12月1日
編集部
齊藤市長(右)と武藤教授
齊藤市長(右)と武藤教授

 静岡県熱海市は、地域活性化政策「温泉イノベーション」の一環として取り組んでいる温度差を利用した発電のデモンストレーションを行った。会場は「日航亭大湯」で行われ、発電装置を開発した慶応大学環境情報学部の武藤佳恭(たけふじよしやす)教授が実験を公開した。

  「温泉イノベーション」は今年度の事業で、熱海市の資源を活用するため産官学で9月から本格的な事業展開をしている。齊藤栄熱海市長は「熱海市の観光客数は最盛期の半減。地域を活性化させる新しい発展のモデルとして熱海の資源である温泉を有効活用していく。将来的には公共施設から民間まで広げて、環境にやさしい熱海を目指す」と事業の意気込みを話した。

  発電装置は温泉旅館などで捨てていた温泉の排水などを利用して発電させる。発電効率の高いゼーベック素子を使い、温泉と水道水の温度差を利用する。実験ではLED(発光ダイオード)を点灯させた。温度差100度で10ワット、200度で19ワットが発電可能とされる。温度差があるほど発電力も増す。

  武藤教授はJR東日本などで設置された床発電などの開発者としても知られており、「床発電は人がいないとだめだが、人がいなくても身近な所にある温泉を利用して発電を実用化させたい」と述べた。

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