東北新幹線が全線開業、「千載一遇の好機」(青森県三村知事)
青森県と東日本旅客鉄道、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は12月4日、青森市内のホテルで同日に八戸―新青森間が開業し、全線開業となった東北新幹線と、同日から新たなスタートを切った、並行在来線の青い森鉄道の全線開業の祝賀会を開いた。
あいさつに立った三村申吾青森県知事は「今日から東京―青森が最速3時間20分で結ばれる。昭和47年の東北新幹線の盛岡以北の延伸計画から38年。紆余曲折があったが、待望の開業を迎えた。その間、さまざまな人たちのご苦労があったと思うと感慨深い」と述べた。さらに「新幹線の全線開業で航空路、高速道路と含めた高速交通網が整った。本日がゴールではなく、開業を千載一遇のチャンスととらえ、未来への挑戦を目指し青森の魅力作りに全力をあげていきたい」と結んだ。
続いて、清野智東日本旅客鉄道社長は「東北新幹線は日本列島の背骨を担う重要な路線。安全、正確、快適さをさらに磨き上げ、大事に立派に育てていきたい」と述べるとともに、「青い森鉄道とも連携して、青森の新たな観光開発や商品作りを行っていきたい」と述べた。
来賓の馬淵澄夫国土交通大臣は「今回の開業で日本の動脈としての鉄道網ができた。経済、文化、観光など青森の持つ潜在的ポテンシャルをより高めるスタートとしてほしい」と祝辞を述べた。