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空港用竹製車イス、保安検査場もスイスイ

2011年1月11日
編集部

 日本航空(JAL)と独立行政法人産業技術総合研究所、サン創ing(三浦陽治代表、大分県日出町)はこのほど、保安検査場において金属反応が出ない空港用竹製車イスを共同開発した。これまで車イス利用者は金属が検知器に反応するためボディチェックを必ず受けざるを得なかったが、竹製車イスの利用で、そのまま保安検査場を通過し、搭乗口まで行くことができる。

 竹製車イスは車輪のほか、強度を保つ軸や軸受け、ブレーキなどすべてにおいて金属を不使用。足の背部分や全体の強度確保には、しなやかな竹の特性を活かすための特殊技術が施され、大車輪に装着される握り手部分(ハンドリム)も竹で作られている。竹特有の暖かさを感じることができる。

 オフィスS.I.C(尻無浜啓造代表、兵庫県芦屋市)所属の赤星憲広(元プロ野球選手)が設立した社会貢献基金である「Ring of Red~赤星憲広の輪を広げる基金」が竹製車イス導入の意義に賛同・協賛。

 1月から大分空港に1台、2月に羽田空港(国内線)に2台を配備する。JALグループ利用者にサービス提供する。

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