No.268 山梨県地域活性化事業 - ユニバーサルツーリズムへ
山梨県地域活性化事業
ユニバーサルツーリズムへ
障がいを持っている人や高齢者、外国人など、皆が安心して旅館やホテルに泊まれるようにと、昨今注目が集まるユニバーサルデザイン。NPO法人富士山地域創造は2010年12月13日、バリアフリー推進の活動を行っているウエストナウ代表の今西正義氏を講師に迎え、富士河口湖町でバリアフリーツアーサポート事業講演会を開いた。河口湖のユニバーサルツーリズムへ向けての取り組みを通し、皆が快適に暮らす環境、バリアフリーについて考える。
【伊集院 悟】
「バリアフリーで快適な町へ」
「バリアフリーツアーサポート事業講演会」を主催するNPO法人富士山地域創造は、行政では手の届かない隙間をケアしようと、「観光」を中心に地域活性化や地域振興に力を入れる山梨県地域活性化促進事業を展開している。今回、河口湖町にユニバーサルデザインを浸透させるべく、バリアフリー推進活動を行うウエストナウ代表の今西氏を迎え、バリフフリーに関する第1回目の講演会を企画した。
3月10、11日には、河口湖町で障がい者のモニターツアーを開催。電動車イスの人と視覚障がい者を対象に、サポートするボランティアスタッフとともに町を回り、バリア状況について調査、ディスカッションし、改善点として今後に生かしていくという。問い合わせ=電話0555(72)8222。
富士山地域創造の小佐野常夫理事長は講演会で、「日本はバリアフリーの面では欧米と比較して大きく遅れている。障がいを持っている人に対して、どのようなおもてなしや対応ができるかを皆で考えていきたい」と呼びかけた。さらに、「バリアフリーの問題は障がい者だけの問題ではない。高齢になれば誰でも、目が見えにくくなったり、体が不自由になったりする。来るべき高齢化社会を見据えて、障がいを持っている人や高齢の人も快適に過ごせる環境を目指さなくては」と思いを語った。
※ 詳細は本紙1408号または日経テレコン21でお読みいただけます。