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「モノづくりのまち」三条市の観光施策を検討 (ナビタイムジャパン×JTB総合研究所)

2018年6月12日
編集部:謝 谷楓

2018年6月12日(火) 配信

ナビタイムジャパンとJTB総合研究所はこのほど、「ものづくりのまち三条が輝き続けるための調査研究」を発表した。図は、訪問経験者(3年以内の訪問者)と居住者の三条市のイメージ(居住地別)についてのアンケート結果(ナビタイムジャパンの報道資料より)

新しい観光素材を作り上げるためにできることは何か? 三条市(新潟県)はこのほど、ナビタイムジャパンとJTB総合研究所の共同調査に協力。その成果が、「ものづくりのまち三条が輝き続けるための調査研究」となって表れた。調査に携わった2者は、「調査をもとに“三条の旅と生活の未来地図”を検討した」と発表。観光を軸とした地域振興に期待する地方行政や観光協会にとっても、参考となる内容になった。

 同研究ではさまざまなアンケートをもとに、ブランディングや、宿泊環境、資源の利活用面での実態・課題をまとめた。JTB総合研究所は主に調査分析を、ナビタイムジャパンは自社が提供するルート検索サービスから得られた動態データを分析・提供した。本記事では概要のみ紹介し、詳細については下記サイト(JTB総合研究所、同研究〈1部〉)を訪ねてほしい。

ターゲティングを明確に、抽出データも公表

 三条市は農具鍛冶から始まり、日用刃物の製造や金物の行商として成長を遂げてきたまち。自動車用の鍛造部品に代表される金属加工でも高い技術を誇る。一方、同市の発表によると、2017年度末の市内総人口数は9万8791人。5年前と比べ4%のマイナスで、ここ数年微減が続いてきた。同研究では、三条市が持つ「モノづくりのまち」としての魅力を維持しつつ来訪者・リピーター増を目指すことで、住民らが経済・精神両面から豊かになれるとみる。

 調査ではまずSNS(交流サイト)を利用し、「モノづくりのまち」三条市が誇るオープンファクトリー企画「燕三条 工場の祭典」の規模や観光に与える影響について調査した。その上で、ターゲットを「こだわりのものづくり(技)、モノ(本物)、暮らし(伝統・文化)に関心のある層」と「ミレニアル世代・ポストミレニアル世代」に据え、市内での生活文化を実体験できる観光プランが有効との考えを示した。

 十分とはいえない宿泊環境については、分散型ホテル(アルベルゴ・ディフ―ゾ)が有効だとみる。古民家をリノベーションし宿泊施設として提供する民泊ビジネスも、来訪者の受け皿になり得るかもしれない。

 同研究では、「燕三条 工場の祭典」が地域観光に与える影響についても言及。イベント参加者の行動を可視化した動態データが公表された。ナビタイムジャパンが提供するデータによると、イベント中には、刃物・金物工場といった関連施設の検索率が増加したことが分かった。彌彦村や新潟駅前、越後湯沢に位置するホテル・旅館も検索ワードに挙がっていることから、「工場の祭典」が近隣エリアの観光産業に対し大きな影響を与えていることが明らかとなった。「工場の祭典」の期間前・期間中のデータについては、下記サイト(JTB総合研究所、同研究〈2部〉)より確認できる。

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