TIJ解散 4月から日本観光振興協会に
日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ、舩山龍二会長)は2月24日、グランドプリンスホテル赤坂(東京都千代田区)で臨時総会を開き、3月31日付でTIJ解散、4月1日から日本観光協会との合体組織「日本観光振興協会」への移行を宣言した。
舩山会長は「01年のTIJ設立から10年経った。国の観光立国宣言や、ビシットジャパンキャンペーンの展開、観光立国推進基本法の施行と推進計画の策定、5つの基本目標の設定、観光庁の設置、休暇分散化への取り組みなど、この10年間は、我が国の観光行政史上、画期的な10年だった」と振り返り、「4月からスタートする新組織は、基本の事業は継続しつつ、地域との連携をさらに深めていきたい。観光庁の真のパートナーとしての機能や役割を最大限発揮し、観光立国の実現に向け邁進したい」と語った。
TIJ設立に関わった全国旅行業協会(ANTA)会長の二階俊博衆議院議員も登壇。「ほとんどの人が『観光』に見向きもしないころから携わり、『観光立国』という言葉を使って皆でがんばってきた」と10年の歩みを称えた。さらに、「今日は新しい出発の日、ANTAは新組織を変わらず全面的にバックアップしていく。皆さんも新組織へご協力を」と呼びかけた。
TIJの各委員会は新組織に引き継がれ、当面のあいだは現行メンバーで行い、必要に応じて新メンバーを追加する。
TIJの役員はそのまま新組織の役員となり、始動を見守っていく。また、日観協に加入していないTIJ会員は、入会金なしの入会申請を一括して代行で行い、これまでの会費額が新組織の会費額となる。