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「旅先で、ディープなお祭り体験を」

2018年6月14日
編集部:謝 谷楓

2018年6月14日(木) 配信

オマツリジャパンが、お祭り・地域と旅行者をつなぐ新サービスを始める(写真イメージ、16年の山王祭のようす。撮影=記者)

スタートアップ企業オマツリジャパンは今夏、来訪者とお祭り・地域をつなぐウェブサービスを始める。神輿・山車の担ぎ、曳き廻しなど、これまで旅行者らが参加・申込みすることの難しかったディープなお祭り体験にアクセスできる仕組みとなった。花火大会の有料観覧席チケットの販売など、主催者側による商業利用も可能だ。

 同社は2015年の設立以来、全国各地でお祭りの企画運営をサポートしてきた。17年4月にはキリンホールディングスなどから資金調達に成功している。地域のお祭りを盛り上げるSNS(交流サイト)の立ち上げや、笠間市(茨城県)・昭文社との提携など、着実に力を付けてきた。

 「祭りで日本を盛り上げる」をテーマに活動してき同社。各地域独自の文化・風習がギュッと詰まったお祭りをテクノロジーや運営面で支援することで、交流人口の増加を目指す。全国のお祭りを検索できるウェブサイトも運営。開催月のほか、ジャンルやエリアから、好みのお祭りを見つけられる。

 新たなウェブサービスは、お祭り主催者が登録した体験コンテンツ(神輿の担ぎ手など)に、旅行者らユーザーが申し込みできるマッチングプラットフォームとなる。主催者らはサービス開始後、一定期間無料で利用できる(今後、数百円の有料サービスとなる可能性も)。チケット販売で生じる手数料は、プレイガイド各社と比べ安価に設定するという。

 同社は、インバウンドの取り込みにも注力。受入体制に関するコンサルティング業務を通じ、地域を支援する体制を確立している。海外富裕層が、最も高い関心を寄せる体験は日本の「歴史・伝統文化」という調査結果も出てきた(日本政府観光局(JNTO)、2018年1月31日)。地域の文化・風習が凝縮されたお祭りをコンテンツ化・アピールすることで、長期滞在やリピーター獲得につなげたい。

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