地震受け、大阪府でWi-Fiスポット無料開放 外客トラブル目立つものなし
2018年6月19日(火) 配信
携帯電話キャリア大手3社(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)は6月18日(月)、各々が提供する公衆無線 LANサービス(Wi-Fiスポット)を無料開放すると発表した(大阪府全域)。大阪府北部を震源とする地震を受けたもので、スマートフォン端末などに表示される、災害用統一SSID(00000JAPAN)を選択すれば、ユーザーは契約キャリア・国内外にかかわらず、インターネットに接続できる。
同SSIDは、緊急時の情報収集・安否確認などでの利用を想定し、団体組織・無線LANビジネス推進連絡会(北條博史会長)が中心となって制定した。
大規模災害発生時に公衆無線 LAN を無料で開放することを目的としたもので、ユーザー認証や暗号化は行われていない。3月に発表された最新のガイドラインによると、接続時間にも制限を設けていない。
見知らぬ地で災害に遭遇すれば、大きな不安を抱いてしまうもの。避難所の確認や医療機関の検索でも役立つ仕組みとなっている。近年、多くの自治体が、緊急時の情報収集でハンディキャップを持つ訪日外国人旅行者(インバウンド)を支援する取り組みに力を入れている。自治体向けに、2次元(QR)コードを活用した緊急時の翻訳サービス・ICTインフラ整備を提供する会社も出てきており、今回の地震を機に、取り組みはさらに進みそうだ。
なお、 観光庁に問い合わせたところ、6月18日(月)に発生した大阪府北部を震源とする地震によるインバウンド関連のトラブルは確認していないとこと(6月19日(火)現在)。引き続き、日本政府観光局(JNTO、清野智理事長)と連携し、情報収集に当たっていくとした。