沖縄県・ゆいレールでもAlipay 実証実験スタート、7月20日まで
2018年6月22日(金) 配信
沖縄県を走る「ゆいレール」(運営=沖縄都市モノレール)で、モバイル決済サービスAlipay(アリペイ・支付宝)を利用して乗車する実証実験が本日から始まった。Alipayを提供するアントフィナンシャル ジャパンの加盟店契約会社・オリックスらと共同し、7月20日(金)まで行う予定。沖縄都市モノレール(美里義雅社長、沖縄県那覇市)に問い合わせたところ、「本格導入の是非含め、実験を通じて課題を洗い出す」とした(同社・担当者)。
ゆいレールでは2014年10月から、2次元(QR)コードが印刷された切符の発行を開始し、専用の読み取り機も改札に設置した。スマートフォン端末用アプリから、決済用QRコードを表示するAlipayとの相性の良さが、実証実験を後押しした。
アントフィナンシャル ジャパンが、専用ソフトウェアの開発に協力。インバウンドユーザーらは、スマートフォン1つでモノレールに乗ることができる。
沖縄県でもFIT(個人旅行客)を中心に、訪日外国人旅行者(インバウンド)数が増加傾向にある。中国本土からの来訪者数は2017年に初めて50万人を突破し、来訪者数全体の2割を占める一大市場となっている。16年と17年の対前年増加率も、プラス10~20%と大きい。
中国本土では、Alipayを含むモバイル決済利用率が高く、ユーザー数は7億人を超えるという統計データも。沖縄都市モノレールでは導入を通じ、インバウンドの移動サポートや乗車増を目指す。