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危機管理学ぶ場追加、おかみの集い 6月28日開催

2011年4月11日
編集部
有村政代運営委員長
有村政代運営委員長

 全国旅館おかみの集い運営委員会(有村政代運営委員長=清流山水花あゆの里女将)は3月30日、福岡市のグランド・ハイアット・福岡で3回目の運営委員会を開き、「第22回全国女将サミット」について、プログラムに危機管理をテーマとした全体勉強会を追加し、予定通り開催することを決めた。

 東日本大震災の発生を踏まえ、開催するか否かを検討した。有村委員長は、開くべきか悩むなか、過去の委員長経験者にも相談したことを報告。「今は心を一つにして、あたたかい気持ちになれる会を開くことが大切」と、迷いなく開催への決意を示した。各委員も賛同し、女将サミットの開催を満場一致で決めた。

 これを受け、プログラムなど、催しの中身について意見交換をした。「災害について関心が高まっているのは事実だが、女将の集まりがそのテーマに沿うのはどうか」「決めたことをそのまま、普段通りに行うことも大切」「分科会テーマの1つを危機管理とした場合、この場にいる自分たちは選択したいと思うか」など、活発に意見交換した。

 今回は「全国大会」という会の位置付けを踏まえ、「宿泊施設の危機管理」について全員が学べる場(全体勉強会)を新たに追加し、基調講演や4つの分科会は変更しないことを決めた。初の試みとして、基調講演と全体勉強会、懇親パーティーのみという条件で、男性(社長や支配人)の参加も認める。

 東日本大震災は被災地区が広範に及び、直接被害はもとより、風評や旅行自粛による間接的な影響も各地で見られる。6月に参加することが難しい仲間もいると予想される。

 「いつでも戻ってきてもらえるよう、会を続けていきたい」(運営委員会)。

≪第22回全国女将サミット2011福岡概要≫

 開催日:6月28日▽開催場所:グランド・ハイアット・福岡(福岡市)▽基調講演講師:茶道裏千家前家元・千玄室氏▽全体勉強会:宿泊施設の危機管理(講演者未定)▽分科会(人材育成、もてなし、次世代への事業継承、旅館文化の海外への発信の4つ)▽参加費2万5千円(税込)、男性1万5千円(同)

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