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黒部・宇奈月温泉観光協会、観光局に組織移行

2011年4月26日
編集部
「黒部の観光司令塔になりたい」と川端代表理事
「黒部の観光司令塔になりたい」と川端代表理事

 富山県の黒部・宇奈月温泉観光協会(川端康夫会長)は、2014年度の北陸新幹線開業に向け、さらなる誘客促進と受け入れ態勢の強化をはかるべく、同協会を発展的に解消させ、新たな観光戦略の司令塔となる「黒部・宇奈月温泉観光局」を設立した。組織体制を強化し、旅行商品の企画・商品化、情報プロモーションの強化、おもてなしの推進を3本柱に、官民はもちろん、農業・漁業、地場産業など幅広い産業と連携し「観光くろべ」の確立を目指す。

 4月5日に開かれた設立総会では、川端会長(黒部商工会議所会頭)が代表理事に選任されたのをはじめ、すべての議案が承認可決された。

 新年度事業としては、第2種旅行業の早期取得と、それに伴う独自の旅行商品の企画・販売、黒部・宇奈月温泉エリアの関係者・有識者による観光戦略会議の実施、宣伝活動の強化、地元向けもてなし講演会の開催、観光ボランティアの新組織設置などに取り組むことが決まった。

 川端代表理事は「厳しい状況下では、強い組織が必要。観光局の一番の強みはマンパワー。専門分野や行政からも人が集まり、これまで以上に官民一体となった組織ができた。とりまく環境は厳しいが、こういう時だからこそ、次の局面に向けた準備が必要になる。新たな黒部の観光司令塔となっていきたい」と抱負を語った。

 来賓で招かれた黒部市の堀内康男市長は「新幹線開業を4年後に控え、観光局には地域の観光戦略を牽引してもらいたい。市もこれまで、新幹線を生かしたまちづくりとして、主にハード整備を行ってきたが、これからはソフト面を強化する段階。各分野の団体ともしっかりと連携をはかり、観光振興に取り組みたい」と述べた。

 新組織への移行に伴い、事務局体制も強化。新たに戦略推進プロデューサーとプロモーションチーフを旅行会社から招くなど、7人体制となった。観光局の事務局は、これまで通り黒部市宇奈月庁舎に置く。

【塩野 俊誉】

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