山の日にぐんま県境稜線トレイル開通、20年にはDC決定(群馬県)
2018年6月21日(木) 配信
群馬県は6月20日、東京都内で7月から開始する観光キャンペーン「ググっとぐんま」の説明会を開いた。今年は、8月11日の山の日に全線開通する約100㌔の「ぐんま県境稜線トレイル」を始めとする「山」や「水」、「歴史」を中心に夏の群馬をアピールする。また、プレゼンテーション内で2020年4―6月にJRグループとのデスティネーションキャンペーン(DC)が決まったことを報告した。
大澤正明知事は「全線開通する稜線トレイルを中心とした山や、水源県としての豊富な水、世界記憶遺産に登録された上野三碑や東国文化などを切り口に新しい魅力を露出する。夏の群馬を力強くアピールしていく」とCPへの意気込みを語った。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の日野正夫常務は、「ググっとぐんま」を同社の重点プロモーション地域指定として展開すると発表。「来年のプレDC、そして再来年のDCにつながるよう今年のCPを成功させたい」と力を込めた。
来賓として出席した観光庁の米村猛観光地域振興部長は「観光資源は自然と文化、食、気候の4条件があり、これがすべてそろう日本は観光のポテンシャルが高いといわれるが、群馬県もこれらのキラーアイテムがたくさんある」と評価。自身が感じる群馬の魅力を披露した。
ぐんま県境稜線トレイルについては、県出身で世界中の山を走ってきた、プロトレイルランナーの鏑木毅氏が登壇。「日本の山の多様性は世界随一。そのエッセンスを凝縮したのが、ぐんま県境稜線トレイルだと思う。嫋やか(たおやか)で歩きやすいので、初心者から楽しめる」と紹介。「ロングトレイルは新しいアウトドアの楽しみ方だ。100㌔を一気に歩いてもいいが、点とごとに観光と一緒に楽しむのもおすすめ。世界に紹介できる素晴らしいトレイルができた」とアピールした。
第2部のレセプションでは、ご当地アイドルの「あかぎ団」によるパフォーマンスやゆるキャラなども登場し、会場を盛り上げた。また、各温泉地の女将や市町村の首長が登壇し、それぞれの魅力をアピールした。