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旅の力で日本を元気に、旅行業者など1500人集まる

2011年5月21日
編集部
二階会長が冒頭あいさつ
二階会長が冒頭あいさつ

 全国旅行業協会(ANTA)が主催する「国内観光活性化フォーラムin富山」が4月26日、富山市芸術文化センターで開かれ、全国の旅行業者など約1500人が集まった。東日本大震災を受け、「旅の力で日本を元気に」という富山宣言が発表された。

 開会式でANTAの二階俊博会長が登壇し「このような状況だが、沈んでばかりはいられない。皆で立ち上がり東北を応援しよう」と東北への支援を呼びかけ、「風評被害のことばかり言っていても余計にマイナス効果。観光地は立ち直ったというメッセージが必要」と鼓舞した。また、観光庁と相談し中小企業庁へ融資の働きかけをした結果、「文書化はまだだが、昨日の夕刻に、融資決定の方向で進んでいると連絡が入った」と明かした。

 また、来賓の溝畑宏観光庁長官は「笑顔と元気こそが風評被害を吹き飛ばす。今日の会が『観光が日本を元気にする』決起集会になるのでは」と語りかけた。

 シンポジウムでは、溝畑長官が「観光立国の実現に向けた取り組み」について講演し、ANTAの木村茂男副会長が大震災に対する協会の対応を報告。震災で被害を受けた青森・岩手・宮城・福島・茨城・千葉の県支部長が登壇し、支援のお礼や今後への決意を述べた。

 続いて、兼ねてより力を入れている「地旅」の現状と将来について、コーディネーターにまちづくり観光研究所の奥坊一広所長、コメンテーターに全旅の池田孝昭社長を迎え、「土佐の『おきゃく』2011」「天神祭り」「こころの故郷水辺、海辺の原風景を舟とローカル電車で旅をする」の3事例を着地側と発地側それぞれから発表した。

 その後、「被災地域への積極的な送客」や「地域の魅力ある『地旅』を発信し、旅の力で日本を元気に」という富山宣言が発表され、次回開催地の群馬県へ引き継がれた。

 会場内には、県内外の名所や特産品を紹介するブースが設けられ、富山県出身の女優、室井滋さんによるトークショーと北陸・信越をPRする「秘密のケンミンSHOW」も行われた。懇親会には、石井隆一県知事も駆けつけ、情報交換と交流を深めた。

 翌日には、立山・雪の大谷ウォークや世界遺産合掌集落など県内各地をめぐるエクスカーションが2コースに別れて実施された。

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