日光市女将の会設立、初代会長に臼井さん
栃木県の「日光市女将の会」が5月16日、代表者会議を経て正式に設立が決まった。初代会長には鬼怒川温泉「花の宿松や」の臼井静枝女将が就任した。
日光市は地域ごとに旅館組合が存在し、女将の会もこれまで個別に活動を行ってきた。今回、臼井女将が所属する鬼怒川・川治をはじめ、日光、奥日光湯元、今市、湯西川の5団体の代表者が集まり、日光市全体の女将会を創設した。東日本大震災や原発事故の影響で日光を訪れる観光客が激減している状況を少しでも改善したいという狙いもある。
臼井会長は「1本の矢より3本の矢の方が強い。女将の会もそれぞれ単独に活動するだけでなく、みんなで協力し、日光市全体で一つになって日光を魅力的な観光地にしていきたい」と語る。
今後は設立総会を開き、市内のホテル・旅館からメンバーを募り、勉強会や研修旅行、宣伝・誘客活動などにも積極的に取り組んでいく考え。
「先月は北関東自動車道経由での誘客をはかろうと長野県上田市で観光安全宣言キャンペーンを行ってきました。上田市まで車で2時間半。安心や安全を訴えながら、近くなった日光にお越し下さいとPRしてきました。今後は銀座・日本橋・新宿での観光キャラバンも計画中」とこれからの活動にも意欲をみせた。