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会長に福田朋英氏、宿泊販売目標は3300億円

2011年7月1日
編集部
福田朋英新会長
福田朋英新会長

 JTB協定旅館ホテル連盟(小田禎彦会長、4123会員)は6月8日、舞浜のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)で2011年度通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選では会長に福一(群馬県伊香保温泉)の福田朋英氏が選ばれた。

 3期6年を務め上げた小田会長は「中長期的に見て、旅ホ連の在り方は曲がり角に来ている。しっかりと足元を見つめなおし、(1)宿泊予約の増加(2)人材育成(3)組織の安定・強化に力を入れていかなくては」と語った。

 10年度の宿泊販売実績は、前年度比2・7%減の3260億円と3年連続目標未達に終わった。旅ホ連名誉会長のJTB田川博己社長は「震災前までは、目標の3500億円にギリギリ到達できそうなところまで来ていたが、震災でストップしてしまった」と話した。今年度の目標は1・2%増の3300億円と設定。「震災の影響を考えれば非常に厳しい数字だが、がんばらねば」と力を込めた。

 JTBは今年度初めて、受地目標を各グループ会社に設定し、受地事業を会社目標に掲げる。田川社長は「発の収益の一部を受け地に回し、本格的に力を入れ、地域密着ビジネスとして展開していく」と語った。

 今年度は「ニッポンの元気な旅」キャンペーンや、長期滞在旅行に力を入れる。小田会長からバトンを渡された福田新会長は、(1)予約の早期化(2)個性のある観光地づくり(3)新しいライフスタイルの提言の3つを取り組み課題にあげ、「どこかのオリジナリティを真似るのではなく、グローバルネットワークのなかで選ばれる魅力ある観光地づくりをしていかなくては」と抱負を語った。

 そのほか役員改選では、JTB取締役旅行事業本部長の髙橋広行氏と、ホテル双葉の小林庄一氏(新潟県、越後湯沢)が副会長に、JTB常務取締役の髙橋威男氏が専務理事に新たに就任した。

 来年の総会は6月6日にホテルイースト21東京(東京都江東区東陽)で開かれる。

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