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「古窯曼陀羅」日本の宿古窯2代目女将 佐藤洋詩恵さんの一代記

2018年7月9日
編集部:増田 剛

2018年7月9日(月)配信 

「古窯曼陀羅」(深夜叢書社、本体1800円+税)

山形県・かみのやま温泉「日本の宿 古窯」2代目女将の佐藤洋詩恵さんはこのほど、「古窯曼陀羅」(深夜叢書社、本体1800円+税)を著した。

   山形の温泉旅館に嫁いて8年が経っても一向に馴染めない環境のなか、ある朝、佐藤さんは突然声が出なくなり、日々言い知れぬ恐怖と絶望感の中にいた。声が戻った瞬間、大いなるものに生かされていることに気づき、「私に与えられた宿の女将の業を、私らしく全うしてゆこうと思った」。1985年6月1日、佐藤さんは「古窯かわら版」第1号を発行。以来33年間、「誇りに思う郷土・山形の風土、風味、風景の3つの風をお伝えしたい」との想いから旅館女将として、その時々に感じた気持ちを毎月継続して伝えている。佐藤さんの想いがようやく1冊の本にまとめられた。

   波乱万丈な人生にあって、いつも前向きに、一生懸命な生き方を背中で教えてくれた実母。旅館女将の良きお手本、師として心から尊敬する義母(初代女将・佐藤幸子氏)。そして自らの生い立ちや、結婚、2児の母として生きていく心の声を書き記した佐藤さんの〝一代記″となっている。

 作家の瀬戸内寂聴氏は、佐藤さんが14歳から憧れ続ける存在。その瀬戸内氏から「あなた、本を出しなさい」と勧められた。帯文では「思うことがすべて即、文章になる天然の才により書きつづられた日々の想いは他人が覗いても幸せになる」と佐藤さんの才能を称賛している。

 山形の四季折々の美しさや心情を切り取った佐藤さんの俳句、短歌、詩も掲載。「良縁感謝」では、さまざまな恩師との出逢いも感謝とともに記している。

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「「古窯曼陀羅」日本の宿古窯2代目女将 佐藤洋詩恵さんの一代記」への1件のフィードバック

  1. 朝日町に住んでいます!6月1日ご講演あありがとうございます古窯曼陀羅も、頂き楽しく読ませて頂いています!素敵な、素晴らしい人生、家族愛、ひしひしと、伝わります
    ありがとうございました

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