共同企画、中国で好評、日帰りの体験メニュー
日本旅行業協会(JATA)の外国人旅行委員会(田辺豊委員長)は、8月24―27日に中国の上海・杭州で、第2回JATA外国人旅行委員会の開催と現地関係者との意見交換会などを実施した。上海では、主要旅行会社にJATA会員共同企画商品の説明会も行い、好評を得たという。商品は、日帰りの体験メニュー中心で、築地市場場外見学など8コース。9月から販売を開始している。 国内・訪日旅行業務部の興津泰則部長は共同企画商品について「昨年から展開をしているが、北海道や沖縄などロング商品でなかなか難しかった。今年は日帰りの体験メニューを企画し、足で歩いて日本の本当の魅力をみてもらえる商品にした」と説明。上海の旅行会社15社からも「個人旅行化に向け魅力ある商品」などの意見があがったという。このほか、説明会ではJATAが観光庁に制作を依頼した日本旅館の利用マナーDVD「これで安心!訪日旅行」も併せて紹介し、旅行者へ旅館利用時のマナーの周知を呼び掛けた。
一方、中国での震災後の日本の印象について「原発などの実態については、情報もよく収集していて理解をしていただいている。しかし、一般消費者は、福島と沖縄が隣にあるような距離感覚が拭えないという。食に対しても不安の声があった」と現状を紹介。「食への認識はまだ薄いので、国へアピールをお願いしたい」と語った。