AIを活用し、搭乗橋を自動装着する実証実験スタート
2018年7月12日(木) 配信
成田国際空港(NAA)はこのほど、成田国際空港初のAI(人工知能)を活用した航空機のドアへの自動装着機能付き搭乗橋を2018年度末に導入すると発表した。同社が進めるスマート・エアポート、ファストトラベルのサービスレベル向上にかかわる取り組みの一環。
搭乗橋とは、 ターミナルビルから航空機へ搭乗する際に使用する可動式の通路のこと。既存の搭乗橋は人が運転するため、装着の精度が個人の技量に左右されていた。これに対し動装着機能付きの搭乗橋は、運転者個人の技量に左右されない均質な搭乗橋の装着が可能になり、装着のやり直しなどをなくし、機内待ち時間の減少がはかれる。また、航空機の駐機位置がずれた場合や、悪天候などで環境が変わった場合も、蓄積された画像データをもとにAIが画像判定を行いドア位置を特定し、装着できる。ただし、安全性を担保するため当面は航空機の10㌢手前で停止し、マニュアル操作に切り替えて運用される。
同社は、第2ターミナル 64番スポットを利用する航空会社の協力のもとAIの学習に使用する画像データの取得を行い、2019年3月を目処に更新する搭乗橋へ本機能を追加して、使い勝手や安全面などの評価・検証を行う予定とする。