No.291 着地型旅行 - 採算?地域振興?―意義と未来像
着地型旅行
採算?地域振興?―意義と未来像
着地型旅行が定着し始め、各地域で特色を生かした商品が造成されるなか、「採算が取れない」などの理由で断念するところも出てきている。着地型旅行とはそもそも何なのか? 着地型旅行の未来を占うべく、先がけでもある群馬県観光国際協会の牧野文成事務局長と、「旅の発見」を管理・運営するティーゲートの福井善朗ニューツーリズム・コンサルティング部長、大阪あそ歩事務局の茶谷幸治チーフプロデューサーに話を伺った。
【伊集院 悟、関西支社長・有島 誠】
牧野 文成 氏
<関東圏で協議会を>
「着地型旅行は地域の宣伝」
3年前に群馬県観光国際協会に来て、各地域を回ったときに「地域の観光資源」について地元の人に聞くと、皆が「いや、うちにはそんな大層なものないよ」と言っていました。観光パンフには載っているのに、地元の人が地元の宝を知らなかったのです。細かいところに隠れている面白いもの(宝)を表に出したり、単体では魅力が少なくても組み合わせることにより輝かせたりなど、地域の隠れた素材に光を当てるために着地型旅行を始めました。(一部抜粋)
◇ ◇
コンサルティング部長
福井 善朗 氏
<着地型 = 地域振興>
「人材育成と売り場の専門化」
10年くらい前から「着地型旅行」という言葉が使われ始め、旅行会社によるマスツーリズムと異なる「ニューツーリズム」を扱おうと、4年前に弊社が設立されました。今は、(1)着地型旅行の売り場である「旅の発見」の管理・運営(2)商品造成のワークショップや、地域で観光に携わる人材育成など、地域のコンサルティングの2つをメイン事業で行っています。(一部抜粋)
※ 詳細は本紙1435号または10月6日以降日経テレコン21でお読みいただけます。