ANAが宮城県と観光振興などで包括連携協定結ぶ、東北地域では初
2018年7月13日(金) 配信
宮城県(村井嘉浩知事)とANAホールディングス(片野坂真哉社長、東京都港区)は7月11日(水)に、観光振興や地域活性化などについて包括連携協定を結んだ。ANAが同協定を結ぶのは全国7番目で、東北では初となる。互いに密な連携と協力をはかっていく。協定ではこのほか、災害時の支援に関する事項などが盛り込まれた。
観光振興は「観光の消費額が高い欧米豪などのインバウンドで、ビジネス・ファーストクラスの客層別でプロモーションも検討していく」(同社広報部)という。期間限定で機内や空港ラウンジで、宮城県産の日本酒や仙台牛などを提供し、県が持つ魅力も発信していく考え。
国内観光は、仙台空港の就航路線が最も多い関西地区を狙った観光キャンペーンなどを展開していく方向だ。東北の魅力あふれる旅行商品の企画造成・販売も進める。
観光利便性の向上としては、小型航空機を活用した地域間周遊体制や周遊ルートなどを検討していく。地域活性化・社会貢献は、みやぎの新ブランド米「だて正夢」などの県産品の販売、PRをはかる。災害時の支援では、災害時の緊急支援・救援物資や支援者・救援隊の移動・輸送などを行う見通し。
なお、ANAはこれまで、15年11月に三重県、16年6月に静岡県、12月北海道、17年2月に高知県、5月に徳島県、10月に大分県と同協定を結んでいる。一方、17年10月には「観光振興に関する連結協定」を宮崎県と締結している。