10月中にほぼ復旧へ、台風12号の影響を報告
近畿6府県首都圏観光連絡協議会は10月5日、東京都千代田区の都道府県会館で旅行会社や報道関係者を集め、「第53回近畿6府県観光情報交換会」を開き、冒頭で和歌山県と奈良県が、台風12号の影響や復旧状況について説明した。10月中には主要の国道や鉄道などがほぼ復旧するという。
和歌山県観光連盟わかやま喜集館の藤森弘之館長は「紀伊半島の南部が大きい被害を受け、交通や観光がダメージを受けた。直後は交通網がマヒしていたが、現在は回復しつつある」とし、観光関連の現状を報告した。
交通面は、名古屋方面からの海岸沿いの鉄道は紀伊勝浦―新宮間が12月中の復旧見込みのため、現在はJRが代替バスを運行中。このほか、国道は概ね復旧している。観光地に関しては、熊野古道は歩行可能。高野山や熊野三山、白浜温泉、本宮温泉郷、那智勝浦、龍神温泉なども観光に問題はない。直近の情報については毎日、連盟のホームページで更新しているという。
また、奈良県東京事務所の中野律也主査によると、奈良県側から和歌山県・熊野本宮大社方面に南下する国道168号線は10月5日時点で普及の見込みが立たっていないが、和歌山県側からは北上が可能。十津川村の観光地は十津川温泉などが休業しているが、温泉地温泉は通常営業しているという。「南部全体に多くのキャンセルが出ているが、十津川以外は観光ができる。復旧には多くの人が観光に来ていただくことが重要なので、ご協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
この後は、従来通り6府県それぞれが、秋冬の観光情報やイベントなどを紹介した。