アクセスが復旧へ、旅行会社に安全性アピール
和歌山県の白浜町、白浜観光協会、白浜温泉旅館協同組合、白浜町商工会は10月24日、関西圏の旅行会社やマスコミを招き、観光振興対策会議を開いた。9月に発生した台風12号に伴う道路の復旧状況などを視察し、受け入れ態勢に問題がないことをアピールした。
白浜温泉は直接の被害はなかったものの、南紀エリアの幹線道路の一部が寸断されたことで、高野山や熊野古道などを巡るツアーを中心に、キャンセルが相次いだ。
当日は、道路の復旧状況を知ってもらうため、高野山から高野龍神スカイライン、国道311号線を経由して白浜温泉へ向かい、大型バスでの移動に問題がないことを確認した。
ホテルシーモアで開かれた会議には、JR西日本和歌山支社の今井克己支社長も出席し、紀伊天満―那智駅間で一部橋脚が流失した那智川に架かる橋の復旧状況などを説明。「全線復旧後には、特別企画商品なども提供していきたい」と強調した。
JR西日本によると、紀勢線は12月3日に全線再開する。
白浜観光協会の沼田久博会長は「白浜は実害がないにもかかわらず、9、10月は前年より3割ほど減少した。エンドユーザーに大丈夫と思ってもらうことが大事。今回、皆さんに復旧状況を見ていただき、問題がないことはわかってもらえたはず。県内のほかの観光地と一緒に“まけるな和歌山”を合い言葉に取り組んでいく。引き続きご支援とご協力をお願いしたい」と述べた。