女将50人が復興宣言、震災後初の大規模キャラバン
ふくしま七転び八起き観光キャラバン交流会が11月10日、東京都内のホテルで開かれ、旅館の女将ら50人が復興に向けての宣言を発表した。
震災後初となる大規模キャラバンで、福島県、東北観光推進機構6社協福島支部などが主催。旅行会社訪問や駅頭キャラバンを実施した後、夕刻から交流会を開いた。会場では佐藤雄平知事をはじめ、県や観光、農林水産関係者ら約100人が、旅行会社社員やマスコミ関係者ら約180人を迎え、今後の取り組みを紹介した。
主催者を代表してあいさつに立った佐藤知事は「風評の払しょくには福島に来ていただくことが第一」と訴えた。また県下の話題として「再来年のNHK大河ドラマで(会津藩出身の新島八重を主人公に描く)八重の桜の放映が決まった。県下全域に効果が出るようPRに努めたい」と今後の取り組みを紹介した。来賓として登壇した観光庁の溝畑宏長官は「福島の復興なくして日本の復興はない。行く、買う、薦めるという行動をここにいる皆でやっていこう」と呼びかけた。
引き続き壇上に登壇したのは県下から集まった50人の旅館の女将たち。「観光地ふくしま」を復活させるための「ふくしま七転び八起き宣言」を高らかに読み上げた。
会場には細野豪志環境・原発事故担当相や、県しゃくなげ大使の三田佳子さん、佐藤B作さんも駆けつけ応援メッセージを送った。
乾杯発声後は福島牛や福島米など県産食材を使ったオリジナルメニューで「食の安全」を伝えたほか、県下で活躍する「みちのくボンガーズ」のお笑いライブやスパリゾートハワイアンズのフラガールたちのショーで福島の元気をアピールした。
県下では先月末、官民が一体となった「福島観光復興キャンペーン委員会」(委員長=佐藤雄平知事)を設立した。今年度から15年度までの4年半かけて、復旧から飛躍に向けたキャンペーン事業に取り組む。