【速報】観光分野が2・6%増(レジャー白書2018)
2018年7月19日(木) 配信
レジャー白書2018(日本生産性本部 余暇創研)によると、2017年の国内観光・海外旅行を含む観光・行楽部門の市場規模は10兆8330億円、前年と比べ2・6%増加した。2800万人超の訪日外国人旅行者(インバウンド)による影響が大きく、余暇市場の規模全体を押し上げる要因ともなった。そのうち、旅館は3・8%のマイナス。泊食分離ニーズや和室離れが加速している。
19日(木)、東京都内で開かれた記者説明会には、桜美林大学の山口有次教授(ビジネスマネジメント学群)が出席。旅館の市場規模が減少傾向にあることについて、「ホテルは伸びているが、旅館は今年も伸びていない。ローカル地域への移動は増えているため、和室に対する抵抗や施設数の減少が影響を及ぼした。泊食分離も不十分」と説明した。おもてなしと手軽さの両立が、多くの宿には求められている。
民泊の影響については、「ペンションや民宿など、多少の影響が出ている。今後も続くことは間違いない」とした。ペンション・民宿の市場規模は850億円。前年と比べ15%プラスと大幅増となっている。
なお、海外旅行(国内航空会社の国際線収入)は好転し、13・2%の増加となった。