2018年度の世界文化遺産推薦候補に「北海道・北東北の縄文遺跡群」を選定
2018年7月20日(金) 配信
文化庁文化審議会世界文化遺産部会は7月19日(木)、2018年度の世界文化遺産推薦候補に「北海道・北東北の縄文遺跡群」を選定した。同遺産群は20年の世界文化遺産登録を目指しており、国際記念物遺跡会議(イコモス)による評価結果の勧告は、20年5月ごろの見通しだ。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、北海道の入江貝塚や青森県の三内丸山遺跡、岩手県の御所野遺跡、秋田県の大湯環状列石など17遺跡で構成される。文化審議会は顕著な普遍的価値が認められることや、推薦後の審査・評価を推薦内容の見直しに反映させる余地が大きいことなどから、今回の決定を下した。
一方で20年から、世界遺産への申請が文化、自然併せて各国1件となる。自然遺産では先月申請を取り下げた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県・沖縄県)も同じく20年の登録を目指しており、今後関係省庁での調整が行われる。