東北6県が24%増、海外はアジアが高い伸び(楽天トラベル)
楽天トラベル(岡武公士社長)はこのほど、2011年12月23日―2012年1月3日のクリスマス・年末年始の国内・海外旅行の予約状況を発表した。国内旅行は前年比25・2%増、海外旅行は同30・2%増と、国内・海外ともに好調な状況となった。
国内旅行をみると、東北6県は同24・2%増と高い伸びを示し、とくに秋田県が同81・9%増、山形県が同51・1%増と好調。震災以降の東北各県の自治体による積極的な観光施策の効果が出た。また、東北では震災後、団体旅行客が減少し、旅行予約のインターネット化が加速。その受け皿となったことが好調の背景にある。
一方、例年人気のある沖縄県は同28・7%増と好調で、とくにファミリー層の取り込みに奏功。近年、国内旅行先として高い伸びを示している九州エリアは、九州新幹線効果で引き続き好調。佐賀県が同28・8%増、福岡県が同26・2%増となった。
海外旅行は、マレーシアが同92・9%増、台湾が同91・3%増と非常に高い伸びを記録し、アジアへの旅行が好調。アジア圏以外では、ギリシャを発端とする欧州の財政不安の影響から長期旅行先は欧州から米州にシフトし、米国が同78・2%増と検討している。また、ダイナミックパッケージは同48・8%増。とくに3人以上利用で同95・3%増と好調だ。渡航先ではサイパンが人気に。